暫定大統領、難しいかじ取り=正式就任、「国の団結」呼び掛け―ベネズエラ



【サンパウロ時事】南米ベネズエラで5日、米国に拘束されたマドゥロ大統領に代わり政権を取り仕切るロドリゲス暫定大統領が正式に就任した。ロドリゲス氏は対米融和姿勢を示すが、内部には米国に批判的な意見も目立つ。難しいかじ取りが求められそうだ。

ロドリゲス氏は、国会で行われた就任式典で「ベネズエラが自由で独立した主権国家として見られるようになるまで休むことはない」と決意を表明。「国の団結」を呼び掛けた。

ただ、パドリノ国防相はマドゥロ氏拘束を「卑劣な誘拐」と非難している。早期解放に向けて取り組むため、閣僚が参加する委員会も設置された。国会周辺には5日、多数の与党支持者が集まり、マドゥロ氏の解放に向け気勢を上げた。

ロドリゲス氏も当初、拘束されたマドゥロ氏を「唯一の大統領」と呼び、即時解放を訴えていた。しかし、トランプ米大統領が「彼女は(米国の意向に従わなければ)マドゥロ氏よりも厳しい状況に直面するだろう」と警告すると、態度を一転。「共通の発展に向けて共に取り組むよう米政府に呼び掛ける」とSNSに投稿し、協力する姿勢を示した。一段の対立を避けたい思惑があるとみられ、今後協力の具体化が急がれそうだ。

マドゥロ政権が弾圧してきた野党の巻き返しも予想される。ノーベル平和賞を受賞した野党指導者マリア・マチャド氏は「われわれ全員が民主主義(政権)への移行を必要としている」と念を押した。マクロン仏大統領は「移行するなら、選挙の勝者が中心的な役割を果たさなければならない」として、2024年の大統領選での勝利を主張する野党統一候補エドムンド・ゴンサレス氏への支持を表明した。

【時事通信社】 〔写真説明〕5日、ベネズエラの首都カラカスの国会で就任式を終え、出席者にあいさつするロドリゲス暫定大統領(中央)(ロイター時事)

2026年01月07日 12時39分


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