移民当局発砲で1人死亡=国土安保省は正当防衛主張―米中西部



【ニューヨーク時事】米中西部ミネソタ州ミネアポリスで7日、移民税関捜査局(ICE)の発砲によって女性1人が死亡した。当局が明らかにした。ICEは、先月からミネアポリスと周辺地域でソマリア系を対象にした大規模な不法移民の取り締まりを実施していた。

ミネアポリスのフレイ市長(民主党)は記者会見し、死亡したのは37歳の女性と公表した。

国土安全保障省は声明で、「女性が車両を凶器に、ICE職員を殺害しようとした」と指摘。「防衛のために発砲した」と強調した。しかしフレイ氏は正当防衛の主張を「たわ言だ」と一蹴。ICEが「安全確保とは正反対のことを行っている」と訴え、「市から出て行け」と怒りをあらわにした。

市長とともに記者会見した警察当局者によると、女性は道路をふさいでいた車両の中にいた。ICE職員が歩いて近づいたところ車両が走りだし、その後少なくとも2発の銃声が確認されたという。また、「女性が(不法移民)取り締まりの対象だったという証拠はない」と述べた。

トランプ大統領も自身のSNSに「職員は自己防衛のために発砲したようだ」と投稿。「過激な左派が日々、ICE職員を脅迫・暴行している」と主張した。

ミネアポリスでは2020年に黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官による暴行で死亡。全米で反差別運動「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切)」が広がるきっかけとなった。

【時事通信社】 〔写真説明〕7日、米中西部ミネソタ州ミネアポリスで移民税関捜査局(ICE)の発砲があった現場(EPA時事)

2026年01月08日 11時36分


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