平和賞マチャド氏、「存在感」に腐心=米は暫定大統領を重視―ベネズエラ



【サンパウロ時事】南米ベネズエラの野党指導者で昨年ノーベル平和賞を受賞したマリア・マチャド氏(58)が、米国の軍事作戦によってマドゥロ大統領が拘束された祖国での存在感を示そうと腐心している。トランプ米大統領は、マドゥロ政権ナンバー2だったロドリゲス暫定大統領をベネズエラ側の対話相手として重視しており、蚊帳の外に置かれかねないためだ。

「できるだけ早くベネズエラに戻りたい」。マチャド氏は5日、米FOXニュースのインタビューで、早期帰国への意欲を示した。マドゥロ政権の迫害を受けたマチャド氏は、ノルウェーで先月行われたノーベル賞授賞式に参加するためベネズエラ国内の潜伏先から脱出。11カ月ぶりに公の場に姿を見せた。その後再び所在不明となったが、いまだ帰国を果たしていないもようだ。

インタビューでは米国の軍事作戦が行われた3日を「正義が圧政を打ち破った一日」と述べ、国際法違反との指摘もある米国の行動に支持を表明。ロドリゲス氏については「拷問、迫害、腐敗、麻薬密輸(の構造)を設計した一人」と厳しく批判した。「政権構想」にも言及し「われわれは国外に逃れた数百万人のベネズエラ人を国に戻し、強力で繁栄した国家を建設する」と訴えた。

国内外で待望論が高まっていたマチャド氏だが、トランプ氏が3日に「指導者になることは難しい」と切り捨てたことに衝撃が走った。米メディアによると、マドゥロ政権と主張が正反対のマチャド氏がトップとなれば、国の運営が難航するという情報機関の判断などがあったとされる。

もっとも、トランプ氏はロドリゲス氏が自分に従わなければ「マドゥロ氏よりも厳しい状況に直面するだろう」と述べ、出方次第では再攻撃を示唆しており、一定の期間を経てマチャド氏に白羽の矢が立つ余地は残っている。

【時事通信社】 〔写真説明〕ベネズエラの野党指導者マリア・マチャド氏=2025年12月、オスロ(ロイター時事)

2026年01月09日 12時41分


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