名護市長選、現職が3選確実=辺野古容認派支援、知事選へ影響



米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設が争点となった同市長選は25日、投開票され、移設容認派が推した現職の渡具知武豊氏(64)=自民、日本維新の会、国民民主、公明各党推薦=の3選が確実となった。移設阻止を掲げる「オール沖縄」勢力には大きな痛手となった。9月の任期満了に伴う県知事選の行方に影響を与えそうだ。

市長選は任期満了に伴う。渡具知氏は2018年の初当選以降、移設の賛否に触れない姿勢を通す。選挙戦では政府との良好な関係を生かした地域振興を唱えた。25日夜、市内で記者団に「あらゆる財源を使って市民生活の向上を図る」と強調。移設問題については「生活環境を守っていくことに尽きる」と述べるにとどめた。

これに対し、事実上の一騎打ちとなった移設反対の新人で元市議の翁長久美子氏(69)=立憲民主、共産、社民各党推薦=は、玉城デニー知事と連携して移設を阻止すると主張。国の「米軍再編交付金」に依存しない街づくりを訴えたが、及ばなかった。

当日有権者数は5万889人。投票率は前回を7.57ポイント下回る60.75%で、過去最低だった。

移設の是非が市長選の争点となったのは1998年以降8回目。政府は18年に埋め立てに着手したが、軟弱地盤の大規模な改良工事に時間を要するため、新飛行場の供用開始は早くて10年後とされる。

知事選でもオール沖縄勢力と、県経済界や自民などの保守系勢力がぶつかる見通しだ。市長選で自民は従来通り公明と共闘。立公が結成した「中道改革連合」が自民に挑む衆院選と対決構図がねじれた。

市長選には新人で学習塾経営の伊波勝也氏(67)も立候補したが伸び悩んだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕沖縄県名護市長選で当選を確実にし、万歳する渡具知武豊氏(前列右から3人目)=25日午後、同市 〔写真説明〕埋め立て工事が進む辺野古の海域=2024年12月、沖縄県名護市沖

2026年01月25日 22時18分


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