【ロンドン時事】国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は16日、全加盟国による石油備蓄の協調放出を開始したと発表した。各国は順次放出を始め、過去最大となる計4億バレルを市場に供給する。
米国とイスラエルによる攻撃に対抗し、イランが海上輸送の要衝であるホルムズ海峡を事実上封鎖したことで原油相場の騰勢が続いており、放出により安定供給につなげる狙い。
ビロル氏は「適時に市場に届くよう加盟国と緊密に連携している」と強調した。
IEAの加盟32カ国は11日、戦略備蓄の協調放出を全会一致で決定。IEAによると、アジアとオセアニア諸国が直ちに放出を開始し、欧州と米国も月末には放出する見通しだ。協調放出は1974年のIEA設立以来6回目で、放出規模は、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて実施した2回の協調放出計1億8270万バレルの2倍超となる。
【時事通信社】
2026年03月16日 23時37分
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