最終合意へ米イラン協議=レバノン停戦、核問題焦点―「海峡封鎖」で緊張



【カイロ、ワシントン時事】スイス中部ビュルゲンシュトックで21日、米国とイランの戦闘終結の最終合意に向けた協議が行われた。イランメディアが伝えた。両国の協議は、17日に戦闘終結の覚書を交わして以降、初めて。レバノン停戦を巡り依然不安定な情勢が続く中、どこまで踏み込んだ話し合いができるかが焦点となる。

米国を代表するバンス副大統領は21日、スイスに到着。出発前に記者団に対し、滞在は1日か2日になるとした上で「核問題とレバノンでの停戦に関する進展に期待している」と語った。ガリバフ国会議長率いるイラン代表団も20日にスイス入り。イランメディアによると、米イランと仲介国カタールを含む3カ国協議が行われ、レバノン停戦に加え、イランの在外資産の凍結解除を議論した。別の仲介国パキスタンを含めた4カ国協議も実施された。

覚書では、レバノンを含む全ての戦線での戦闘終結が定められている。しかし、イスラエル軍はレバノン南部に駐留を続け、親イランのイスラム教シーア派組織ヒズボラと攻撃の応酬を継続。19日に双方の停戦が発表されたが、イスラエル軍は20日もレバノン南部を空爆した。同国保健省によると、イスラエルとヒズボラの衝突が再燃した3月以降の死者は4000人を超えた。

レバノンでの戦闘に関し、イランは米国が覚書に違反したと反発している。イラン軍中央司令部は20日、原油輸送の要衝ホルムズ海峡を封鎖すると警告した。ただ、米中央軍は20日、同海峡の安全な通航は維持されていると強調。同日だけで商船55隻が通過し、石油1700万バレル以上が輸送されたと発表した。

「ホルムズ封鎖」はイランにとって最大の交渉カードだ。同海峡を再封鎖すると主張し緊張を高め、米側に圧力をかける狙いがあるとみられる。

トランプ米大統領は21日、SNSへの投稿で、イランはヒズボラの活動を「直ちに止めなければならない」と投稿。「そうでなければ、イランに再び激しい攻撃を加える」と威圧した。

【時事通信社】

2026年06月21日 23時24分

international


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース