
熊本県で発生した地震で震度7を観測した氷川町では1日、気温が30度を超える炎天下の中、住民らが被災した自宅の片付けに追われていた。「助かってよかった」。地震後初めての週末となり、県外から家族を心配して駆け付けた人の姿も見られた。
同町では同日午前7時半現在、全半壊など計1261戸の住宅被害が確認されている。倒壊家屋が目立つエリアに住む公務員奥村知明さん(59)は、自宅で妻や次女らと家財道具を運び出したりタンスを整理したりしていた。
地震で玄関先の柱が根元からずれたが、倒壊を免れ、「うちは倒れてないだけ幸い」と言葉少なに語る。段ボール箱に家財を詰め込んでいた長男健太さん(28)は先月30日から会社を休んで滋賀県から帰省したといい、「着いた時は現実感がなかった。取りあえずやれることをやらないと」と前を向いた。
いとこの橋本恵さん(49)も佐賀市から駆け付けた。「小さい頃から夏休みになると遊びに来ていた。みんな助かってよかった」とほっとした様子。凍らせたスポーツ飲料などを届け、別の親戚宅に向かった。
築約100年という母屋が倒壊した自営業の男性(50)は「どこから手を付けていいか分からない」と途方に暮れていた。「片付けるのは家族だけでは難しい。一番被害がひどい所に助けが必要」と支援を求めた。
【時事通信社】
〔写真説明〕最大震度7を観測した地震の被害を受け、束石の上にわずかに残る門柱を見詰める奥村知明さん=1日午前、熊本県氷川町
〔写真説明〕最大震度7を観測した地震の被害を受け、部屋を片付ける奥村知明さん(左)=1日午前、熊本県氷川町
2026年08月01日 11時58分