
【ベルリン時事】ドイツ北東部の旧東独メクレンブルク・フォアポンメルン州で20日、議会選が行われた。選管の暫定集計によると、メルツ首相率いる保守国政与党キリスト教民主同盟(CDU)が議席獲得の最低得票率5%を下回り、1945年の結党以来、州レベルで初めて議席がゼロとなる。歴史的大敗により、首相退陣の圧力が一段と強まることは必至で、メルツ氏は瀬戸際に立たされている。
一方、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は38.2%と前回2021年から倍以上得票し、第1党の座を奪取。過半数に迫る大勝を収めた6日の東部ザクセン・アンハルト州議会選に続き、既成政党への不満を募らせる旧東独で強さを見せた。
メルツ氏は投票締め切り後、大勢判明を前に声明を発表し、「大惨事だ」としつつ「今必要なのは不屈の精神と忍耐だ」と強調。首相とCDU党首を続投する意向を改めて表明した。選挙戦は、州政権を率いる中道左派の社会民主党(SPD)とAfDの一騎打ちの様相を呈し、CDUは得票率4.9%と埋没した。
社民党は「青(AfDのシンボルカラー)に立ち向かう女性」とシュウェーズィヒ州首相を前面に出し、反AfD票の取り込みを図った。35.5%とAfDには及ばないものの、旧東独独裁政党の流れをくむ左派党などと多数派を組み、引き続き州政権を担う方向だ。
【時事通信社】
〔写真説明〕20日、ベルリンで記者会見するドイツのメルツ首相(EPA時事)
〔写真説明〕20日、ベルリンで、ドイツ北東部メクレンブルク・フォアポンメルン州議会選の出口調査結果を受け歓喜に沸く極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」陣営(AFP時事)
〔写真説明〕20日、ドイツ北東部メクレンブルク・フォアポンメルン州で、州議会選の出口調査結果を受け、笑顔を見せるシュウェーズィヒ州首相(AFP時事)
2026年09月21日 12時14分