韓国軍の鈍い対応に批判=北朝鮮配慮?地雷爆発で兵士負傷



【ソウル時事】韓国と北朝鮮の軍事境界線付近で地雷が爆発し、韓国軍兵士3人が重軽傷を負う事故があり、韓国軍の鈍い対応が批判されている。北朝鮮の地雷とみられるが、現地調査を行ったのは発生から6日後の27日。李在明政権が北朝鮮を刺激しないよう配慮しているとの見方が出ている。

事故は21日に境界線を挟む非武装地帯(DMZ)の南側で発生。兵士2人が重傷を負い、うち1人は足首を切断したと伝えられている。北朝鮮軍が使う木箱入りの地雷と似ていたという証言もあり、北朝鮮のものとの見方が支配的だ。

2023年末に韓国を「敵対国」と位置付けて以降、北朝鮮軍は境界線付近に壁を建設したり、越境して新たに地雷を埋設したりしている。報道によると、爆発地点は境界線から数十メートル。雨で流れてきたことなども考えられるが、韓国軍は昨年後半に現場周辺の「地形の変化」を発見していたといい、最近埋設された可能性がある。

境界線付近では15年8月にも韓国軍兵士2人が地雷で重傷を負った。当時は韓国軍が直後に調査し、6日後に北朝鮮が埋めたと発表。韓国側が拡声器による宣伝放送に踏み切ったのに対して北朝鮮軍が砲撃で応じ、一触即発の事態となった。

今回、韓国軍は調査の遅れについて安全面などを考慮したと説明しているが、15年と比べ対応の鈍さは明らかだ。

28日に姜信哲国防相と会った保守系最大野党「国民の力」の張東赫代表は「北朝鮮が新たに埋設した地雷なら、明白な侵略行為だ」と強調。姜氏も記者団に、その場合は「相応の措置が必要だ」と述べた。ただ、李在明大統領は22日の国連総会演説で米朝対話の再開などを訴えたばかりで、抑制的に対応したいのが本音とみられる。

【時事通信社】 〔写真説明〕南北軍事境界線を挟む非武装地帯(DMZ)の韓国側で、北朝鮮が埋めたとされる木箱入りの地雷が爆発する様子を捉えた画像=2015年8月(韓国軍合同参謀本部提供)(EPA時事)

2026年09月28日 20時30分


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