石炭火力、新規建設終了へ=脱炭素・経済の両立重要―岸田首相・COP28



【ドバイ時事】岸田文雄首相は1日午後(日本時間同)、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催中の国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)首脳級会合で演説した。温室効果ガスの排出削減対策を講じていない石炭火力発電所について「新規の国内建設を終了していく」と表明。新興・途上国に配慮し、脱炭素化と経済成長を両立させる重要性を訴えた。

日本の取り組みについて、首相は「徹底した省エネルギーと、再生可能エネルギーの主力電源化、原子力の活用などを通じたクリーンエネルギーの最大限の導入を図る」と強調。議長国のUAEが掲げる、世界全体の再エネ設備容量を2030年までに3倍にする目標に賛意を示した。

日本の技術を活用してアジア各国の脱炭素化を進める「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」首脳会合を今月初めて開催すると説明。温室ガス排出を実質ゼロにする「ネットゼロ」実現は、経済成長やエネルギー安全保障と両立するよう、「多様な道筋」で目指すべきだと主張した。

【時事通信社】 〔写真説明〕国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)首脳級会合で演説する岸田文雄首相=1日、ドバイ(ロイター時事)

2023年12月01日 23時16分


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