【サンパウロ時事】アルゼンチン中央銀行は20日、同国経済の安定に向けて米財務省との間で、金融市場が危機的状況に陥った際などに、最大200億ドル(約3兆円)の流動性資金の供給を受ける枠組みの合意文書に署名したと発表した。
アルゼンチンでは、今月26日に中間選挙を控えて同国通貨ペソ相場が下落。就任から約2年近くがたつミレイ大統領の緊縮財政に対して有権者の間で不満が高まり、経済再建の先行きに懸念が広がっている。
アルゼンチン中銀は声明で、今回の枠組みが「通貨、資本市場の不安定の際に起こり得る状況への対処能力を強化する」と指摘した。
〔写真説明〕アルゼンチン中央銀行=ブエノスアイレス(AFP時事)
〔写真説明〕アルゼンチンのミレイ大統領=2日、エセイサ(AFP時事)
2025年10月21日 18時06分