日本初の女性宰相となった高市早苗氏はヘビーメタルの元ドラマー。お気に入りは英国のバンド「ディープ・パープル」の代表曲「バーン」だ。大の阪神タイガースファンとしても知られる。永田町では勉強熱心な政策通として定評があり、資料を山のように抱えて議員宿舎に帰宅する姿がしばしば目撃されている。
愛車はトヨタのスポーツカー「スープラ」だった。バイク好きでもあり、神戸大学時代は「Kawasaki
Z400GP」を乗り回した。松下政経塾の先輩で、高市氏の面接を担当した立憲民主党の野田佳彦代表は、大型バイクで面接に現れた高市氏の姿が強く記憶に残っているという。
野田氏が1987年に千葉県議選に出馬した際は、高市氏も数カ月にわたり住み込みで応援した。高市氏は93年に衆院に初当選し、新進党などを渡り歩いた。96年に自民党に入党すると、安倍晋三元首相との関係を深め、保守路線に傾倒していった。
総務相や自民党政調会長を歴任。今月、総裁選で勝利した直後に「ワーク・ライフ・バランスを捨てる」と発言したように、自身にストイックな一面を持つ。一方で周囲の働き方には寛容といい、総務相時代には官僚が早朝から国会答弁のレクチャーを始める慣習を撤廃。今も高市氏を支持する総務官僚は少なくない。
政治家としての理想像は「鉄の女」と呼ばれた故サッチャー元英首相。総裁選3度目の挑戦で「ガラスの天井」を打ち破り、首相の座をつかんだ。
【時事通信社】
〔写真説明〕ドラムをたたく高市早苗氏(高市事務所提供)
〔写真説明〕愛車のバイク、カワサキのZ400GPと写真に納まる高市早苗氏(高市事務所提供)
〔写真説明〕1歳の時の高市早苗氏(左)=奈良市(高市事務所提供)
〔写真説明〕尊敬する故サッチャー元英首相(左)と写真に納まる高市早苗氏(高市事務所提供)
2025年10月21日 20時32分