コメの業者間取引価格、6割高=9月は過去最高の3万6895円



農林水産省は21日、業者間での取引価格である玄米60キロ当たりの「相対取引価格」について、2025年産米の取引が初めて反映された9月は全銘柄平均で3万6895円だったと発表した。前年同月比63%上昇で、月別価格として比較可能な06年以降で過去最高を更新した。

農協(JA)が生産者に前払いする「概算金」が、集荷競争の激化により、前年より3~7割程度高い価格で設定されていることなどが影響した。相対取引価格は、コメを生産者から集荷する全国農業協同組合連合会(JA全農)などと、卸売業者の間で取引される価格を農水省が取りまとめ、毎月公表している。

25年産が3万円超の取引価格でスタートしたことを受け、同省の担当者は「経験のないところでの値動き」として、動向を注視する考えだ。一方、9月の相対取引での新米の契約数量は、直近5年で2番目に多い16万トン。「数量は十分にある。順調に集荷が進んでいる」と強調した。

【時事通信社】

2025年10月21日 19時22分

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