
【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事は20日、ワシントン市内で講演し、株式市場などにおける資産価値が歴史的水準に比べて高いとした上で、「資産価格が大幅下落する可能性が増している」と警告した。
人工知能(AI)ブームにけん引されてきた米株式相場は、高値圏で推移している。クック氏は、株式や社債、住宅などを含めた多くの市場において「資産価値は全般的に、歴史的な基準と比べて高い」と分析した。
ただ、金融システムは総じて強固で、リーマン・ショック後の経済・金融危機時のような「弱さは見受けられない」と言明。「起こり得る価格下落は金融システムにリスクを及ぼすと予想していない」と語った。
〔写真説明〕米連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事=10月24日、ワシントン(EPA時事)
2025年11月21日 13時02分