10月貿易赤字2318億円=対米輸出、7カ月連続減―財務省



財務省が21日発表した10月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2318億円の赤字だった。赤字は4カ月連続。また、米国向け輸出額は前年同月比3.1%減の1兆7540億円。7カ月連続の減少で、トランプ米政権による関税政策の影響が継続しているとみられる。

全体の輸出額は3.6%増の9兆7663億円。アジア向けの半導体等電子部品やガスタービンが増えた。輸入額は航空機類が大きく伸び、0.7%増の9兆9981億円。一方、医薬品は23.5%減、原油は9.1%減だった。

米国向け輸出額のうち、自動車は7.5%減の4607億円となった。9月まで5カ月連続で20%台のマイナスだったが、日米関税合意で同月に自動車関税が27.5%から15%に引き下げられたことで、減少幅が縮小した可能性がある。対米貿易黒字額は33.6%減の5294億円だった。

〔写真説明〕名古屋港の埠頭(ふとう)近くに並ぶ自動車=6月2日(AFP時事)

2025年11月21日 14時30分


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