経営統合、近隣地銀の合流歓迎=三十三銀に人材派遣視野―あいちFG社長



あいち銀行を傘下に持つあいちフィナンシャルグループ(FG)の伊藤行記社長は21日までに、時事通信のインタビューに応じた。同社は来年4月に三重県を地盤とする三十三FGと経営統合することで基本合意した。伊藤氏は、経営統合について、近隣の地方銀行で「同じ考えで合流したいところがあればウエルカムだ」と強調。東海地方を軸とした経営基盤の強化へ意欲を示した。

あいちFGと三十三FGは、傘下のあいち銀と三十三銀行の合併は行わず、新たな持ち株会社の下で両行の名称を維持する「2ブランド」体制を取る。伊藤氏は持ち株会社への他の地銀の合流を歓迎する一方、「経済圏が近くなければ、シナジー(相乗効果)がない」とも指摘した。

伊藤氏は、経営統合による新サービスの創出や顧客拡大に期待を示し、三十三銀については「ファイナンススキルが全国の地銀でトップクラスだ」と評価。為替や資産運用などのノウハウ獲得を目的に、同行や三十三FGの大株主である三井住友銀行への行員の派遣を検討すると明かした。

「金利のある世界」の到来で、預金の獲得競争が激化する中、「粘着性のある預金」を重視する姿勢を強調。具体的には専用アプリによるポイント付与などインセンティブのあるサービスを来年には拡充し、若年層の取り込みにも力を入れる考えを示した。

〔写真説明〕インタビューに答えるあいちフィナンシャルグループの伊藤行記社長=18日午後、名古屋市中区

2026年05月21日 17時11分


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