
SUBARU(スバル)は将来的な電気自動車(EV)の需要拡大をにらんだ生産体制の整備を進めている。11日までに、トヨタ自動車と共同開発したEV「トレイルシーカー」を生産する主力の矢島工場(群馬県太田市)を報道陣に公開した。EVとガソリン車の両方に対応する「混流生産」のラインを構築。需要変動に応じた生産調整を可能にし、効率化を図る。
ガソリン車を製造する矢島工場の一部を改修し、EVも同じラインで組み立てられるようにした。燃料タンクや排気管などガソリン車の部品の取り付け工程では、EVには別の作業を行うなどする。建設中の大泉工場(群馬県大泉町)も混流生産とする方針だ。
スバルは北米市場の需要縮小などを受け、5月にEV戦略を見直した。2028年としていた自社開発EVの投入時期を延期。当面は主力のガソリン車に注力しつつ、将来的な需要の回復に備える。渡辺郁夫常務執行役員は「一気に(EVに)振り切るのはリスク。柔軟な生産体制にすることで市場の変化に追従していける」と述べた。
〔写真説明〕SUBARUが公開した矢島工場の混流生産で、ガソリン車用の燃料タンクを取り付ける工程=10日、群馬県太田市
2026年06月11日 18時44分