
財務省が21日発表した2026年度上半期(4~9月)の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2兆8184億円の赤字だった。半期ベースでは11期連続の赤字。中東情勢緊迫化に伴う原油などのエネルギー価格高騰や円安で輸入額が拡大し、輸出の伸びを上回った。輸出、輸入ともに比較可能な1979年以降で過去最高額となった。
輸出額は前年同期比18.4%増の63兆4570億円。中国向けのIC(集積回路)など半導体等電子部品や米国向けの自動車が伸びた。輸入額は台湾からの半導体部品や米国産原油が増え、20.4%増の66兆2754億円となった。
対米国の貿易収支は2兆1224億円の黒字。トランプ政権の高関税政策の影響は和らいだものの、中東産の代替として原油輸入が数量、金額ともに過去最高を更新、黒字額は縮小した。
一方、中東産原油は数量が44.5%の大幅減。原油価格は円建てで1キロリットル当たり10万8605円と、過去最高額だった。
同時に発表された9月の貿易収支は5365億円の赤字。赤字は5カ月連続で、自動車などの輸出は堅調だが、原油や半導体等電子部品の輸入が増えた。輸出入額は9月として最大だった。
〔写真説明〕東京都内の国際貨物ターミナル=7月22日(AFP時事)
2026年10月21日 14時11分