外為剰余金、財源に積極活用を=民間議員、特会財政「余力は十分」―諮問会議



政府は29日、経済財政諮問会議(議長・高市早苗首相)を開き、予算編成の抜本見直しに向けた具体策を議論した。高市政権の成長戦略「強く豊かな日本」投資枠や防衛力強化、消費税減税など財政需要が山積する中、民間議員は外国為替資金特別会計(外為特会)の剰余金を「財源として積極的に活用すべきだ」と提言した。

為替介入の資金などを管理する外為特会では、円安で外貨建て資産の円換算額が膨らんだほか、海外金利の上昇による利子収入の増加などから、近年は5兆円規模の剰余金が生じている。

財務省は為替や金利の急変動による特会の財政逼迫(ひっぱく)を防ぐため、原則として剰余金の約3割を積み立て、残りを一般会計などに繰り入れるルールを設けている。積み立ては、累計額が保有する外貨資産の約3割となるよう実施しており、2024年度末時点の累計の積立額は30.2兆円で、外貨資産比では22.4%となっている。

これに対し民間議員は、介入のための円資金調達で発行する政府短期証券などの負債と、資産の差額を指標とすべきだと主張。24年度末の差額は85.8兆円と外貨資産比で4割を超えており、「足元の為替レートを前提とすれば、当面は為替リスクへのバッファー(余力)は十分に確保されている」と、積極的な財源活用を促した。

〔写真説明〕首相官邸

2026年10月29日 20時49分


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