ボリショイ劇場トップ更迭=反戦理由か、後任にゲルギエフ氏―ロシア政府



ロシア政府は1日、バレエやオペラの殿堂であるモスクワのボリショイ劇場のウラジーミル・ウリン総支配人(76)が退任し、後任にプーチン大統領と親交のある世界的指揮者ワレリー・ゲルギエフ氏(70)を充てる人事を発表した。

ウリン氏は昨年2月のウクライナ侵攻開始直後、反戦を訴える書簡に署名。プーチン政権はこれを問題視し、更迭したもようだ。ロシアでは戦時下で文化人への締め付けが厳しくなっている。

ゲルギエフ氏は、第2の都市サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場で芸術監督兼総支配人を務めており、異例の兼任となる。同氏はウクライナ侵攻を非難せず、日本や欧米諸国の音楽界からほぼ追放されている。

〔写真説明〕ロシアのボリショイ劇場=6月12日、モスクワ(EPA時事) 〔写真説明〕ロシアの指揮者ワレリー・ゲルギエフ氏(右)とプーチン大統領=2016年9月、モスクワ(AFP時事)

2023年12月01日 22時13分


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