千島侵攻80年、プーチン氏が声明=「最後の戦い」記念碑除幕



1945年8月に日ソ中立条約に違反して対日参戦したソ連軍が日本のポツダム宣言受諾後、千島列島北東端のシュムシュ島(占守島)に侵攻して18日、80年を迎えた。同島でロシア高官らが出席して「対日戦勝記念碑」の除幕式が行われ、プーチン大統領の声明が代読された。国営タス通信が伝えた。

プーチン氏は声明で、対日参戦について「連合国の義務を完全に果たした」と述べ、米英ソのヤルタ協定に従っただけだと強調。「日本の降伏を不可避」にしたと主張した。その上で、千島列島の「解放」は「第2次大戦で最後の決定的な戦い」だったとし、北方領土支配を正当化した。ソ連が歯舞群島などまで占領したのは45年9月5日。

記念碑の造成は昨年、トルトネフ副首相兼極東連邦管区大統領全権代表が北方領土・択捉島を訪問時に提案し、プーチン氏自ら承認した。

〔写真説明〕ロシアのプーチン大統領=8日、モスクワ(AFP時事)

2025年08月20日 12時38分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース