ロシア外相、早期実現に懐疑的=ウクライナとの首脳会談



ロシアのラブロフ外相は20日、トランプ米大統領が調整に着手したと表明しているロシア・ウクライナ首脳会談について、早期の実現には懐疑的な見方を示した。モスクワでヨルダンのサファディ外相と会談後、共同記者会見で語った。

ラブロフ氏は「われわれはどのような形式(の直接協議)にも応じる用意があるが、首脳レベルとなれば、あらゆる段階で徹底的に準備する必要がある」と指摘。プーチン大統領が出席する会談は失敗が許されないという認識を示した。

ロシア側によると、米ロ首脳は米東部時間18日の電話会談で、5月に再開されたロシア・ウクライナ直接協議の継続を支持することで一致。ラブロフ氏は、プーチン氏がこの中で、両国代表団の「格上げ」を提案したと説明した。

ウクライナとの首脳会談に関し、プーチン政権はこれまで、直接協議で両国代表団が「一定の合意を得た結果として行うなら可能」(ペスコフ大統領報道官)と慎重姿勢を貫いている。

またラブロフ氏は、ロシアの将来の侵攻を防ぐため欧州諸国がウクライナへの平和維持部隊の展開を計画する「安全の保証」に言及。重要な問題を「ロシア抜き」で議論すべきでなく、ロシアや中国も関与させるよう注文を付けた。

【時事通信社】 〔写真説明〕20日、モスクワで記者会見するロシアのラブロフ外相(AFP時事)

2025年08月21日 08時33分


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