【バンコク時事】ミャンマー軍事政権は18日、かねて実施を予告していた総選挙の第1段階を12月28日に開始すると発表した。選挙管理委員会は国営テレビを通じた声明で「その後の日程は改めて発表する」としている。総選挙が実施されれば、2021年のクーデター後初めて。
国軍は「民政移管」を演出し、親軍政権樹立を通じた統治の正統化を目指している。ただ、国軍に抵抗する民主派や少数民族武装勢力は総選挙に参加せず戦闘を継続するとみられ、公正な選挙が実現するかは不透明な情勢だ。
国軍は今年7月31日、クーデター時に出した非常事態宣言を解除。12月と来年1月に選挙を実施する方針を示していた。国軍トップのミンアウンフライン総司令官は前日の演説で「(総選挙の実施は)第2章の始まりで、成功させることができればより多くの成果を得られる」と強調した。
【時事通信社】
〔写真説明〕ミャンマー国軍トップのミンアウンフライン総司令官=3月27日、ネピドー(AFP時事)
2025年08月18日 18時10分