人道要員の殺害、過去最多=ほぼ半数がガザで死亡―国連



【ニューヨーク時事】国連は19日、2024年中に殺害された人道支援要員が383人に上り、過去最多を記録したと発表した。「世界人道デー」に合わせて明らかにした。

国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、殉職した職員は23年と比べて31%増加。パレスチナ自治区ガザで全体の半数近い181人、スーダンでも60人が死亡した。21カ国で人道支援要員への暴力が増加したといい、308人が負傷したほか、125人が誘拐、45人が拘束された。

国連のグテレス事務総長はX(旧ツイッター)で「人道支援要員が標的になることはあってはならない」と強調。フレッチャー国連事務次長(人道問題担当)も声明で「権力と影響力を持つ者が市民と人道支援要員を守り、加害者の責任を問うべきだ」と訴えた。

〔写真説明〕国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員が使用し、イスラエルの空爆を受けて破壊されたトラック=2024年10月、パレスチナ自治区ガザ南部(EPA時事) 〔写真説明〕ガザ中部デイルバラの病院に救急搬送される国連要員=3月19日(AFP時事)

2025年08月20日 18時01分


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