囲碁の日本棋院は19日、現役最年長棋士の杉内寿子八段(98)が20日付で引退すると発表した。これに伴い、21日付で女性初の九段となる。
杉内八段は昨年、夫の故杉内雅男九段が持っていた最年長対局記録(97歳0カ月13日)を更新。今年7月10日の王座戦予選(不戦敗)が最後の対局で、98歳4カ月4日の記録となる。杉内八段は棋院を通じて「6時間休憩なしの対局は、これ以上無理と判断した」などとするコメントを出した。
静岡県出身の杉内八段は1942年にプロ入り。91年から女流名人戦を4連覇するなど活躍し、99年、勲四等宝冠章を受章した。
〔写真説明〕対局する杉内寿子八段=2024年1月、東京都千代田区(日本棋院提供)
2025年08月19日 18時58分