公取委、ツヴァイなどに勧告=フリーランス法違反、条件明示せず



業務を委託した個人事業主に取引条件を明示しなかったとして、公正取引委員会は5日、フリーランス法違反で、結婚相談所大手「ZWEI(ツヴァイ)」(東京都中央区)と、出版大手「KADOKAWA」(千代田区)の100%子会社「グロービジョン」(新宿区)に再発防止を求める勧告を出した。

公取委によると、ツヴァイは昨年11月~今年4月、会員からの結婚相談のカウンセリングや婚活パーティーの司会などを巡り、業務を委託した計134人に対し、書面などを通じて報酬額や支払期日といった取引条件を示さなかった。

また、グロービジョンは昨年11月~今年1月、アニメ番組や映画の日本語字幕などの制作に関し、声優や翻訳家ら55人に取引条件を明示しなかった。さらに、同法で定められた期日までに報酬も支払わなかった。55人のうち1人は期日から122日遅れて支払いを受けたという。

ツヴァイは「社内研修を一層強化し、法令順守の意識向上と徹底を図っていく」などとコメント。グロービジョンも「再発防止策に取り組み、信頼回復に努める」としている。

2025年12月05日 19時17分

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