長野県石油商業組合の高見沢秀茂理事長らは5日、記者会見を開き、公正取引委員会から独禁法順守に関する申し入れを受けたことに関して、「真摯(しんし)に受け止める。みなさまの信頼を裏切り心よりおわびする」と謝罪した。
公取委は11月、長野県石油商業組合北信支部でのガソリン価格のカルテル行為を認定。同組合がカルテル行為を「事実上容認していた」とも判断し、独禁法順守に向けた行動指針の作成などを申し入れた。
高見沢理事長は「監督責任を感じている」と陳謝した一方で、北信支部長が組合に共有していた数字は元売りの価格だと認識していたと説明し、「(本部の)価格調整の認識はない」と述べた。
同組合は再発防止に向け、既に始めている組合員向け研修会に加え、業界外からの理事の招聘(しょうへい)を検討していると明らかにした。
2025年12月05日 17時18分
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