
自治体の要請を受けてヒグマを駆除した際、周辺の建物に銃弾が当たる恐れがあったとして猟銃の所持許可を取り消された北海道猟友会砂川支部長の男性が、道に処分取り消しを求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(林道晴裁判長)は22日、弁論期日を来年2月27日に指定した。
弁論は二審の結論変更に必要な手続き。道公安委員会の処分を「適法」とし、男性側逆転敗訴とした二審札幌高裁判決が見直される可能性がある。
一、二審判決によると、男性は2018年8月、砂川市の依頼を受けて出動。市職員と警察官の立ち会いの下、ライフルでヒグマを駆除したが、道公安委は周囲の建物に着弾する恐れがあったとして、19年4月に猟銃の所持許可を取り消した。
〔写真説明〕最高裁=東京都千代田区
2025年12月22日 16時05分