陣痛促進剤、注意喚起を追記=無痛分娩での使用―厚労省調査会



厚生労働省の専門調査会は22日、陣痛促進剤の添付文書に、無痛分娩(ぶんべん)時の使用について注意喚起を追記することを了承した。同省は製造販売業者に改訂を指示する。

専門調査会では、国内で使用されている3薬剤の添付文書の「警告」欄に、「無痛分娩時を含め、投与に当たって慎重に行う」とする追記が決まった。

日本産婦人科医会の集計では、総分娩数のうち、麻酔で陣痛の痛みを和らげる無痛分娩の実施件数の割合は、2018年の5.2%から24年は13.8%に増えた。同省によると、陣痛促進剤の使用による副作用は確認されていないが、実施件数は今後も増加が見込まれることから追記を提案した。

18年にも同様の検討がされたが、「必要以上に無痛分娩が怖いものという印象を与える」などとして見送られていた。

〔写真説明〕厚生労働省=東京都千代田区

2025年12月22日 20時30分


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