
約5カ月間の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在を終えて帰還した油井亀美也さん(56)が5日、リハビリ中の米テキサス州ヒューストンからオンラインで記者会見した。予定より約1カ月早い帰還だったが「全力で仕事をしていたので、期間が短くなっても気持ち的にはやり切って、いいミッションができた」と振り返った。
油井さんは昨年8月からISSに滞在し、同10月には日本の新型補給機「HTV―X」1号機をロボットアームでキャッチ。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が将来の有人探査に向け開発中の二酸化炭素除去装置の実証実験なども行った。
同僚飛行士に健康上の問題が生じ、予定を前倒しして今年1月に帰還。それでも「落ち着いて対応し、安全に帰還できることが証明できた」と強調し、「この経験は、月や火星を目指す上でも参考になるのではないか」と話した。
今後については「ISSに行くのは最後だと思う」とした上で、「月や火星に行きたい気持ちはあるが、少しずつ後進を育てる方向にシフトしないといけない」と述べ、国際宇宙探査「アルテミス計画」での日本人宇宙飛行士の月面着陸に向けた支援に力を入れる意向を示した。
〔写真説明〕国際宇宙ステーション(ISS)から帰還後の記者会見で、手を振る油井亀美也さん=5日、(JAXA提供)
2026年02月05日 18時06分