
超短期決戦の衆院選は1日、投開票まで1週間に迫った唯一の選挙サンデーを迎えた。「物価高対策に力を入れて」「実現性のある政策に取り組んで」。与野党幹部や候補者らの訴えに耳を傾けた有権者からはさまざまな声が聞かれた。
新潟県聖籠町の集会所では与党幹部が講演。周辺は寒波の影響で積雪量が多く、重機での除雪が行われていた。同町の会社員の50代女性は「物価が高騰し続けている。これまで以上に対策に力を入れて」と注文を付けた。
同町でコメ農家を営む男性(75)は、猛暑による高温や水不足に加え、コメ不足への対応で苦労が続いているという。「近年はコメの価格が不安定だった。とにかく価格を安定させてほしい」と話した。
東京・JR渋谷駅前では、多くの家族連れや若者が行き交う中、野党党首が公約を聴衆に訴えた。東京都港区に住む会社経営者の60代女性は、消費税減税と社会保険料の負担軽減に注目しているといい、「物価高の中、従業員の社会保険料が高い。実現性のある政策に取り組んでもらいたい」と求めた。
大田区の会社員の20代男性は「減税はありがたいが、目先のことだけでいいのか」と真剣な表情。「国際情勢が変化しているので、安全保障政策を強化してほしい。有事に備えてリーダーシップのある人が必要だ」と語った。
奈良市のJR奈良駅前では、野党幹部がマイクを握った。SNSのショート動画から政治に興味を持ち、街頭演説を聴きに来たという奈良県平群町の40代女性は「政治家が直接情報を発信する時代になり、政治がより身近になった」とSNSでの選挙戦を歓迎した。
同県大和郡山市で年金暮らしの60代男性は「食料品の高騰で苦しい。現役世代の所得が増えていけば、年金も増えるのではないか」と話し、経済政策を重視して投票先を選ぶ考えを示した。兵庫県尼崎市から訪れた会社員の女性(34)は「役職と給料が上がっても、手取りはあまり増えず働く意欲がそがれてしまう」と社会保険料の負担軽減を要望した。
【時事通信社】
〔写真説明〕唯一の選挙サンデーを迎え、候補者の演説を聴く人たち=1日午後、東京都渋谷区(一部画像処理しています)
〔写真説明〕衆院選立候補者の講演会に集まる有権者=1日午後、新潟県聖籠町(一部、画像処理してあります)
〔写真説明〕JR奈良駅前で、野党幹部らの演説に耳を傾ける人たち=1日午後、奈良市
2026年02月01日 20時10分