
衆院選が後半戦に突入する中、自民党では高市早苗首相(党総裁)に加え、次世代のリーダー候補と目される小泉進次郎防衛相と小林鷹之政調会長が応援弁士として引っ張りだこだ。自身に近い候補者を応援するケースも目立ち、将来の総裁選を見据えた足場固めの思惑もうかがえる。他党は党首らを前面に押し立てて支持拡大を図る。
「安全保障を託せるのは誰か。答えは明らかだ」。小泉氏は3日、横浜市内でマイクを握り、無党派層に照準を定めて支持を呼び掛けた。
自民では人気弁士の遊説先は党本部が差配する一方、弁士本人の意向も考慮される。小泉氏は先月27日から今月3日までに14都県を駆け回った。うち7県は昨年10月の総裁選で自身が最多の党員票を獲得した県だ。
小泉、小林両氏とも党内基盤が盤石とは言い難く、仲間が議席を失えば「将来の総裁選に向けてダメージが大きい」(自民関係者)という事情を抱える。小林氏も2日、かつて総裁選で支援を受けた埼玉県選出の元職の応援に立ち、「責任ある積極財政を断行する」と声をからした。
党関係者によると、小泉、小林両氏に加え、片山さつき財務相、小野田紀美経済安保担当相、城内実経済財政担当相も、党本部が接戦区に重点的に投入する弁士だ。3人とも保守派と目されており、保守層を固める狙いもある。
一方、中道改革連合では立憲民主党出身の野田佳彦、公明党出身の斉藤鉄夫両共同代表が「二枚看板」だ。両氏は1月29日に福岡県、30日に愛知県とそろい踏みを重ね、結束を演出している。野田氏は2日、斉藤氏の地盤だった広島市で演説し、「志を共有し、去年の秋からずっと議論してきた。妻よりもはるかに長い時間、会話している」と良好な関係をアピールした。
日本維新の会と国民民主党も2トップがけん引役。維新は吉村洋文代表が関西圏を重点的に回り、藤田文武共同代表は全国を飛び回る。国民民主は玉木雄一郎代表と榛葉賀津也幹事長がそれぞれ手分けし、比例票の掘り起こしを図っている。
【時事通信社】
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〔写真説明〕衆院選の街頭演説会で笑顔を見せる自民党の小泉進次郎防衛相(中央)=3日午後、横浜市港北区
〔写真説明〕衆院選の街頭演説を行う自民党の小林鷹之政調会長=2日、埼玉県狭山市
〔写真説明〕衆院選候補者の応援演説をする中道改革連合の野田佳彦(右)、斉藤鉄夫両共同代表=1月30日午後、名古屋市中区
2026年02月04日 07時05分