
米ハワイ・オアフ島沖で2001年2月、愛媛県立宇和島水産高校(宇和島市)の実習船「えひめ丸」が米原子力潜水艦に衝突され、生徒ら9人が死亡した事故から10日で25年を迎えた。同校では遺族や在校生、教員ら約260人が参列して追悼式が開かれ、犠牲者の冥福を祈った。
事故発生時刻の午前8時43分(日本時間)に合わせ、えひめ丸から引き揚げられた鐘を犠牲者の人数と同じ9回鳴らし、参列者が黙とうをささげた。川野光正校長は「志半ばで未来を奪われた方々の無念さを思うと、悲しみが込み上げてくる」とあいさつ。生徒に向けて「命の尊さや平和のありがたみを忘れないでほしい」と語った。
式典後、生徒会長で水産増殖科2年の山下遼大さん(17)は「二度と起きてはならない事故。風化させないよう、後輩に引き継いで生徒全員が事故について知ることが大切だと思う」と話した。
ハワイでも例年、同時刻に追悼式が行われていたが、悪天候のため屋外での公式行事は中止されたという。
〔写真説明〕えひめ丸事故の追悼式で献花する愛媛県立宇和島水産高校の生徒=10日午前、同県宇和島市
2026年02月10日 18時34分