旧宮家養子に「合理的理由」=百地章・日大名誉教授―皇族数確保策・識者談話



百地章・日本大名誉教授(憲法学)の話

「立法府の総意」として、皇族数確保に向けた2案がセットでまとまったのは良かった。特に養子案は、皇室の歴史や伝統に照らして十分合理的な理由があり、法制上も妥当と考える。

養子対象となる旧11宮家の源流である伏見宮家は「傍系」として、「直系」の皇統断絶の危機に常に備えてきた。現時点で30歳以下の未婚の男系男子は少なくとも、東久邇家に6人、賀陽家、竹田家に各2人、久邇家に1人の計11人いる。憲法が禁じた「門地による差別」との指摘があるが、皇統に属する男系男子確保のためなら「合理的区別」であり許容されると考える。旧宮家関係者からは、正式に打診があれば応じる意向のある方が何人かいると聞いている。

女性皇族が結婚後も身分を保持した例は、仁孝天皇の皇女和宮が将軍徳川家茂と結婚後も内親王の地位を維持した例など、江戸時代に9例ある。現実的に考えても、女性皇族の数が今後もますます減れば将来、皇室は悠仁さまお一人になる恐れさえある。本人の意思尊重が大前提だが、姉の佳子さまや、いとこの愛子さまがそばにいられる制度があっても良い。

ただし、皇統に属しない男性が皇族となった例は一度もない。夫と子は皇族としないことが絶対条件。男系男子で紡いできた長い伝統を変えるのは、皇室の存在意義に関わることだ。

〔写真説明〕百地章

日本大名誉教授

2026年06月11日 07時04分


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