
災害関連死5人を含む21人が亡くなった能登半島北部の豪雨災害は21日、発生から2年となった。石川県内には輪島、珠洲両市などで6カ所に献花台が設置され、山野之義知事は同日午前、金沢市内の県庁舎で献花台に花を手向け犠牲者の冥福を祈った。
山野知事は献花後、「現地の方たちの声をお聞きしながら、できるだけ寄り添う形で、一日も早い復興に取り組んでいく」と話した。
輪島市立輪島中3年の喜三翼音さん=当時(14)=らが亡くなった同市では、3カ所に献花台が設けられ、住民らが黙とうをささげた。姉を亡くした中山真さん(30)は「2年間、あっという間だった。(姉に)変わらず元気に生きているよと伝えたい」と思いをはせた。同市町野町の坂本敏展さん(72)は「地震から立ち直ろうとした矢先に被害を受け、ショックが大きかった。ただ、ボランティアが泥だらけで作業する姿を見て、下を向いてはいられないと思った」と当時を振り返った。その上で、復旧・復興に向けて「やるしかない」と力を込めた。
珠洲市では、特に被害の大きかった大谷地区の小中学校に献花台が設けられた。友人の母を悼んで献花に訪れた狩野哲也さん(56)は「復旧は進んでいるが、被災当時のままの場所もある。元通りとはいかないが、早く生活できるようになってほしい」と話した。
県によると、2年前の豪雨では全壊83棟・半壊659棟を含む住宅1906棟が被災し、直接死16人に加え5人が災害関連死と認定された。豪雨の影響は続き、今月1日時点で165世帯381人が仮設住宅で暮らしているという。
〔写真説明〕能登半島北部の豪雨災害から2年となり、献花台に花を手向ける石川県の山野之義知事=21日午前、金沢市
〔写真説明〕2024年9月の能登豪雨の犠牲者を悼み、手を合わせる遺族=21日午前、石川県輪島市
〔写真説明〕2024年9月の能登豪雨の犠牲者を悼み、設置された献花台=21日午前、石川県珠洲市
2026年09月21日 15時57分