目的外使用のリスク懸念=「マンジャロ」、専門医が注意喚起―処方薬不正販売



SNSなどで「痩せ薬」とも呼ばれる糖尿病治療薬「マンジャロ」について、美容やダイエットといった目的外使用が社会問題化している。厚生労働省はホームページで健康被害につながる恐れがあると注意を呼び掛けており、専門医は「安易に手を出すべきではない」と強調した。

マンジャロは食欲を抑える効果がある一方、吐き気や嘔吐(おうと)のほか、まれに急性膵炎(すいえん)などの重篤な副作用があるとされる。

東京都立大塚病院(豊島区)糖尿病・内分泌代謝内科の中村佳子医師によると、これまでに美容目的でマンジャロを使用し、体調不良を訴えて救急搬送されてきたケースが数件あったという。ほとんどは20代の女性といい、「一度使い始めると『また太るのではないか』とやめにくくなる」と指摘。「マンジャロは治療薬。糖尿病などで必要としている人に使用してほしい」と訴えた。

海外から処方を求めて訪れるケースも。中野駅前内科クリニック(中野区)院長で糖尿病専門医の大庭健史医師によると、日本は海外に比べてマンジャロを安く入手できる。観光で来日した中国人や韓国人が来院して処方を求めることが多いが、外国人に限らず目的外の処方には応じていないという。その上で、美容やダイエットなどの目的で使用した場合の安全性は確認されていないとして「安易に手を出すべきではない」と話した。

〔写真説明〕警視庁が押収した糖尿病治療薬「マンジャロ」=22日午前、東京都新宿区

2026年10月23日 07時27分


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