
ミラノ・コルティナ冬季パラリンピックが6日に開幕する。2月の五輪はフィギュアスケートのペアで「りくりゅう」こと三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が金メダルを獲得するなど、日本は冬季史上最多のメダル24個を獲得。その勢いに乗って活躍が期待される日本勢を紹介する。
パラアルペンスキー男子の第一人者、森井大輝(45)=トヨタ自動車=は、悲願の金メダル獲得を目指す。座位で7大会連続出場の大ベテラン。「どの種目でもいいので金メダルを狙う」と強い決意を口にする。
前回北京大会は銅メダル二つ。2006年トリノ大会から5大会連続で表彰台に立ったが、頂点にはあと一歩届いていない。今季はワールドカップ(W杯)で5度の表彰台と安定した成績を残し、自信を深めている。
前回大会後、所属先の支援を受けてチェアスキーを一新。衝撃を吸収するサスペンションをトヨタ製にして可動域を広げたところ、操作性が良くなった。同時に空気抵抗が少ない形にもなり、スピードもアップ。「ここ数年にないくらいの手応えをつかんでいるシーズン。自分よりもチェアスキーの限界が高く、滑るのが幸せ」。当初は今季限りで第一線を退くつもりだったが、用具が想像以上に仕上がり、「まだまだ速くなれる」と翻意した。
パラリンピック前最後の実戦となった2月中旬の大会では、本番を想定してサスペンションの硬さを日ごとに変更。最終調整にも余念がない。所属先が同じ日本女子のエース、村岡桃佳は昨年11月に左鎖骨を骨折。大舞台に間に合うか懸念される中、日本勢の柱として森井にかかる期待は大きい。
パラリンピックへの思い入れが強い故に、力みが出るのが課題という。「気負わず楽しめれば、一番いい色のメダルを取れると思う」。最高の「相棒」と共に、コルティナの斜面で悲願達成を狙う。
【時事通信社】
〔写真説明〕ミラノ・コルティナ冬季パラリンピックに向けて練習するアルペンスキー男子座位の森井大輝=2025年12月、長野県上田市
2026年03月03日 07時05分