唐突、異例の2競技追加=開幕半年前も難題続く―愛知・名古屋アジア大会



9月開幕の愛知・名古屋アジア大会まで半年。大会準備が佳境に入る中、急きょ二つの競技が追加された。32年ぶりに国内で開催されるアジア最大のスポーツの祭典。国際総合大会が開幕する年に競技が増えるのは異例で、大会組織委員会は対応に追われた。

追加が決まったのは、卓球とサッカーを組み合わせた「テックボール」と、テニスとスカッシュの要素を併せ持つ「パデル」。昨年11月、主催者であるアジア・オリンピック評議会(OCA)が日本側に求めた。

準備が大詰めを迎える中での要請。組織委幹部は「いきなりすぎる。むちゃくちゃだ」とこぼした。予算や人手の不足を理由に断ろうとしたが、OCA側は「主催はわれわれだ」と譲らなかったという。既に大会経費が当初試算を大きく上回り、対応に苦慮する最中の出来事だった。

OCAのこうした姿勢は初めてではない。同じ幹部によると、昨年4月にクリケットが追加された際も、当初は「組織委に負担は求めない」との説明を受けたが、調整が進むにつれて国際基準の会場確保など重荷を背負った。

今回の2競技追加について、組織委は「負担は全て向こう、が条件。無理してやる義理はない」との構えで弁護士も交えて調整。最終的に国際競技団体が費用を負担し、運営も担うとする覚書を取り交わした。

人件費や資材価格の高騰もあり、アジア・パラ大会を含めた総経費は当初試算の3倍を超える3700億円に膨らんだ。参加予定のイランを含む中東の情勢も不透明さを増している。難題が続く中、組織委の村手聡事務総長が「スポーツの良さを再認識し、選手の情熱や力を通じて人々をつなぎたい」と語っていたように、大会成功に向けて歩みを進めている。

【時事通信社】 〔写真説明〕久屋大通公園に設置された2026年アジア大会のモニュメント=2025年9月、名古屋市中区

2026年03月12日 07時15分


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