
最後は敵地のブーイングを浴びる中、時間をうまく使いながら逃げ切った。何とか西1位となった神戸。酒井は「正直、内容を考えるよりも勝ちにこだわった」。勝利の喜びよりも、安堵(あんど)感をにじませた。
2位の名古屋と勝ち点1差で迎えた最終戦。硬さを隠せないまま、前半から下位の福岡にパスをつながれ劣勢に立たされた。前線の大迫も相手DFにマークされ、ボールを保持できない。先にゴールネットを揺らされ、ハンドの判定に救われる場面もあった。
それでも、少ないチャンスを生かした。前半終了間際、スローインの流れから、武藤が「誰かいてくれたら決めてくれる」と上げたクロスをマテウストゥーレルが頭で合わせ先制。この1点を守り切った。
厳しい日程の中、臨んだ特別大会。4月にACLEで敗退した後は負けが込み、武藤は「そこ(ACLE)に懸けていた分、反動が大きかった。中2日や3日(の日程)で、考えることができないぐらい疲れた」。主力の山川や扇原の故障離脱も重なり、苦しんだ。
スキッベ監督は「苦しい時でも選手のクオリティーを信じていた。いろいろ経験してきているので、立ち直ってくれた」。満身創痍(そうい)の中、意地を見せた選手をたたえた。
【時事通信社】
〔写真説明〕福岡に勝って西1位が決まり、喜ぶ神戸イレブン=23日、ベススタ
〔写真説明〕後半、競り合う神戸の酒井(右)と福岡の重見=23日、ベススタ
〔写真説明〕前半、先制ゴールを決め、喜ぶ神戸のマテウストゥーレル(左)=23日、ベススタ
2026年05月23日 19時03分