
文句なしの横綱相撲で難敵を退けた。大の里が過去2戦2敗だった新関脇の藤ノ川を圧倒。「集中してやれた。足もよく出ていたと思う」。1敗を堅持して後続に2差とし、昨年秋場所を最後に遠ざかっている賜杯獲得へ、また一歩前進した。
動きの良さが光る小兵に対し、「相手の形にさせないように、好きなことをさせないように」。立ち合い鋭く当たって、すぐさま得意の右を差す。その後も止まらずに攻め、一気に前に出て何もさせず寄り切った。
今場所は悪癖の引き技が出る場面もあった。それでも馬力あふれる本来の取り口を取り戻しつつある。土俵下で見守った浅香山審判部長(元大関魁皇)は、「立ち合いから前に攻める最高の相撲。本当に圧倒的な強さだった」と賛辞を惜しまなかった。
12日目には大関昇進が懸かる熱海富士の挑戦を受ける。「最後まで自分のやるべきことをやれば、結果はついてくる」と、冷静な構えは崩さない。昨年九州場所で左肩を痛めて以降、長く不振にあえいできた大の里。完全復活を示す瞬間が近づいているようだ。
【時事通信社】
〔写真説明〕大の里(右)は藤ノ川を寄り切りで下す=23日、東京・両国国技館
2026年09月23日 20時32分