【ニューヨーク時事】米ニューヨークの国連本部で開かれていた核兵器禁止条約の第3回締約国会議は7日、「核の脅しは容認できない」と非難する宣言を採択し、5日間の日程を終えて閉幕した。昨年ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)への祝意も盛り込まれ、核廃絶への決意を新たにした。
ウクライナに侵攻するロシアが核の威嚇を繰り返し、フランスが自国の「核の傘」を欧州に拡大する考えを示すなど核を巡る国際情勢が厳しさを増す中、宣言は「核兵器は人類の生存そのものに対する脅威だ」と強調。日本や北大西洋条約機構(NATO)諸国が重視する「核抑止力」について「全ての人の生存を脅かす核の危険性の存在を前提にしている」と批判し、見直しを訴えた。
【時事通信社】
〔写真説明〕7日、米ニューヨークの国連本部で、宣言を採択し閉幕する核兵器禁止条約の第3回締約国会議
2025年03月10日 18時04分