【ワシントン、イスタンブール時事】米国とウクライナ両政府高官は10日、ロシアとウクライナの停戦について協議するため、サウジアラビア西部ジッダに入った。11日に開かれる協議では、停戦や鉱物資源権益を巡る合意に加え、ウクライナへの軍事支援や情報共有の再開が焦点になる見通し。
ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、ジッダを訪問し、サウジの実権を握るムハンマド皇太子と会談。米国との高官協議を前に、停戦などにおけるウクライナの立場についてサウジ側の理解を得る狙いがあるとみられる。
一方、ルビオ米国務長官も10日、ジッダに到着した。AFP通信によると、ルビオ氏はサウジに向かう機中で記者団に対し、「(ロシアとウクライナの)双方が譲歩しない限り、停戦や戦争終結は実現しない」と強調。米ウクライナ首脳会談が2月に決裂した後、米側が一時停止した軍事支援などに関し、協議の結果次第で再開する可能性を示唆した。
【時事通信社】
〔写真説明〕10日、サウジアラビア西部ジッダに向かう機内で取材に応じるルビオ米国務長官(AFP時事)
2025年03月11日 18時02分