「日本人の暮らしを立て直すのが最優先だ」。11日、大分市でマイクを握ると拍手が湧き上がった。「保守的」な政策を掲げ、スローガンの「日本人ファースト」は浸透。既存政党に代わる「台風の目」として他党に警戒心を抱かせている。
歴史教育の是正、積極財政、外国人の規制強化など「日本を守る」政策を主張する。全選挙区に候補者を擁立し、全都道府県で演説を予定。自民党を支持してきた保守層の引きはがしを狙う。選挙中に熱中症で体調を崩すこともあったが、休むことなく街頭に立つ。
2022年参院選で自身が初当選して国政進出。昨年の衆院選で3議席、先月に1人加わり、国会議員5人の政党要件を確保し、党首討論会の参加資格も得た。今回は6議席以上の獲得が目標だ。
「インターネットで作った政党だ」。ネット戦略にも力を入れ、遊説やメッセージ動画をユーチューブで連日公開。企業・団体献金には反対し、クラウドファンディングで資金を募る。「排外主義」「ポピュリズム」と批判を浴びるのは注目度を高めていることの裏返しだ。
【時事通信社】
〔写真説明〕街頭演説に臨む参政党の神谷宗幣代表=3日、東京都中央区
2025年07月13日 07時00分