開幕3カ月で1000万人突破へ=夏休み、終盤へ盛り上がり―大阪・関西万博、会期折り返し



大阪・関西万博が開幕して13日で3カ月となり、半年間の会期の折り返しを迎える。同日までには一般来場者数が累計1000万人を突破する見通しだ。花火などの人気イベントが行われる日には来場者が急増しており、夏休みや会期終盤の盛り上がりも見込まれる。日本国際博覧会協会は運営費の「採算ライン」の目安となる2200万人の達成を目指す。

12日、会場上空では、開幕日の4月13日に悪天候のため中止された航空自衛隊の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」の展示飛行がようやく実現。飛行目当てに大勢の人が集まった。

今月11日までの最多来場者数は、花火の打ち上げが行われた6月28日の約18万5000人。大阪府の吉村洋文知事は「ふたを開けてみれば本当に多くの人が万博を楽しんでいる」と語る。

今回の万博で協会が想定する来場者総数は2820万人。6月23日の理事会では、この約8割に当たる2200万人を採算ラインの目安とし、黒字化達成に向け、今後は「少なくとも1日平均13万人」を目指す方針を示した。

これに対し、今月11日までの一般来場者数は約990万人(速報値)で、目安の45%。猛暑などの影響で客足が伸びず、6月24日~7月11日の18日間に目標の13万人を上回ったのは4日にとどまった。

一方、会期終盤のピーク時には1日22万人超に達する可能性も指摘される。協会は夏休み期間中、人気の花火を毎日打ち上げることなどにより、特定の日に集中することを避けたい考えだ。

◇入場券販売は好調

入場券販売は、開幕以降、SNS上での口コミなどを通じて万博への関心が広まったことで好転。開幕から今月4日までに約585万枚を売り上げた。同日時点の売上総数は約1554万枚。販売枚数ベースで黒字化達成の目安となる1840万枚の8割超に達した。

1週間当たりの販売枚数は、おおむね40万枚を超えるペース。協会幹部は直近の販売状況について「堅調に推移している」とする一方、「来場者の満足度が下がると(販売枚数が)落ちるリスクもある。購入の傾向がこの後も力強く伸びるよう努力したい」と強調する。

【時事通信社】 〔写真説明〕大阪・関西万博の会場上空で行われた航空自衛隊の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」の展示飛行=12日午後、大阪市此花区 〔写真説明〕大阪・関西万博の会場上空で行われた航空自衛隊の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」の展示飛行=12日午後、大阪市此花区

2025年07月13日 07時08分


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