日本国際博覧会協会は11日、大阪・関西万博の入場券販売について、運営費の収支が黒字になる目安「1800万枚」を突破したと明らかにした。13日に開幕から4カ月を迎えるのを前に、赤字の回避にめどが付いた。ただ、災害対応などで想定外の出費が生じる可能性もあり、関係者は最終的な目標「2300万枚」の達成を目指す。
協会によると、8日までに約1809万枚を売り上げた。4月13日の開幕以降、1週間当たりの販売枚数はおおむね40万~50万枚台で推移し、2005年愛知万博と比べ売れ行きは好調だ。開幕前には販売が伸び悩み、赤字も懸念されてきたが、イタリアや米国をはじめとした海外館に連日行列ができるなど人気を博し、SNSでの好意的な口コミも後押しした。
万博運営費は1160億円で、969億円を入場料収入で賄う計画だ。1800万枚程度を売り上げると収支が均衡するとされる。
【時事通信社】
〔写真説明〕大阪・関西万博の会場で、パビリオンに並ぶ人たち=8日、大阪市此花区
2025年08月12日 07時50分