米国防長官、台湾で「懸念」伝達=中国国防相と会談、対面は初



【北京時事】ヘグセス米国防長官は31日、X(旧ツイッター)で、マレーシアで行われている東南アジア諸国連合(ASEAN)拡大国防相会議に合わせて中国の董軍国防相と会談したと明らかにした。両氏は9月にオンラインで会談したが、対面では初めて。ヘグセス氏は、台湾周辺や南シナ海における中国の行動への懸念を伝達した。

ヘグセス氏によると、会談では「インド太平洋のパワーバランス」を維持することの重要性を指摘した。ヘグセス氏は「米国は紛争を望まず、自国の利益を断固として守る。この地域でそのための能力を保持していく」と強調。台湾などへの関与を継続する姿勢を示し、中国をけん制した。

中国国防省の発表によると、董氏は「米国は台湾独立に明確に反対すべきだ」と主張。「中国は権利侵害や挑発行為に対応する十分な能力を持っている」と語り、必要に応じて反撃措置を取る構えを見せた。

【時事通信社】 〔写真説明〕31日、クアラルンプールで会談するヘグセス米国防長官(中央列の左から4人目)と中国の董軍国防相(右手前から4人目)(ヘグセス氏のX=旧ツイッター=より)

2025年10月31日 19時21分


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