
【ストックホルム時事】ノーベル賞授賞式から一夜明けた11日午後(日本時間同日深夜)、生理学・医学賞の大阪大・坂口志文特任教授(74)と化学賞の京都大・北川進特別教授(74)がストックホルム市内で記者会見した。受け取ったメダルを披露した2人は、改めて「大変な栄誉」(坂口さん)「実感が湧いた」(北川さん)と述べた。
グスタフ国王からメダルを手渡された瞬間を振り返り、坂口さんは「国王や選考委員、(家族など)長旅を経て来てくださった会場の人たちに感謝の気持ちを持った」と明かした。北川さんは「国王と握手する時にメダルを落とさないか心配だった」と笑いを誘った後、「みんなの前で一礼した時は感慨深いものがあった」と語った。
その後行われた晩さん会では、「いろいろなアルコールを少し飲み、雰囲気などを楽しませてもらった」(坂口さん)、「隣のビクトリア皇太子といろいろな話ができた」(北川さん)という。
10月の受賞発表から慌ただしい日々を送った2人。帰国後について「滞っている仕事を仕上げないと」「一つ一つこなしていくことが必要」と口をそろえた。
子どもたちへのメッセージを求められると、坂口さんは「何でもいいので、自分が1番やりたいことを続けることでしか成長は生まれない」と強調。北川さんも同調した上で、親に対し「子どもの自由な発想を阻害しないよう、見守る方が良い」と付け加えた。
【時事通信社】
〔写真説明〕ノーベル賞授賞式から一夜明け、授与されたメダルを手に撮影に応じる京都大の北川進特別教授(左)と大阪大の坂口志文特任教授=11日、ストックホルム
〔写真説明〕ノーベル賞授賞式から一夜明け、記者会見で笑顔を見せる京都大の北川進特別教授(左)と大阪大の坂口志文特任教授=11日、ストックホルム
2025年12月12日 07時28分