
【ソウル時事】韓国の尹錫悦前大統領が「非常戒厳」を巡る捜査を妨害したとして、特殊公務執行妨害などの罪に問われた事件で、ソウル中央地裁は16日、尹被告に懲役5年(求刑懲役10年)の実刑判決を言い渡した。尹被告は内乱首謀罪や北朝鮮に無人機を飛ばしたとする一般利敵罪などで計8件の公判を抱えており、今回は初めての判決。
民主化以降に有罪判決を受けた大統領経験者は全斗煥、盧泰愚、李明博、朴槿恵各氏に続き5人目。死刑を求刑されている内乱首謀罪の判決宣告は2月19日に予定されている。
地裁は判決で「法秩序を守るべき大統領が国の法秩序と機能を損なう重大な罪を犯した」と批判。一方、初犯である点などを考慮して特別検察官による求刑より刑を軽くした。
尹被告は2024年12月に非常戒厳を宣言。25年1月に高官犯罪捜査庁(高捜庁)が身柄拘束に動いた際、大統領警護庁に指示して公邸に三重のバリケードを設け、職員にスクラムを組ませるなど令状執行を妨害した。戒厳に先立つ閣議に一部閣僚のみを招集し、他の閣僚の審議権を侵害した職権乱用罪なども有罪と認定された。
【時事通信社】
〔写真説明〕16日、ソウル中央地裁に出廷する韓国の尹錫悦前大統領=同地裁提供(EPA時事)
2026年01月16日 18時31分