
【バンコク時事】タイで8日、下院(任期4年、定数500)総選挙が実施された。保守派与党「タイの誇り党」が第1党となるのは確実な情勢だ。ただ、単独過半数には至らず、政権維持に向けた連立協議の行方が今後の焦点となる。
公共放送タイPBSによると、2023年前回選で71議席を獲得した誇り党は190議席以上を得る見通し。経済政策が主に地方部で評価され、躍進した。アヌティン首相は勝利を宣言し、「タイに発展をもたらし、さまざまな課題に取り組むことを望む国民からのメッセージを受け取った」と語った。
現地メディアによると、総選挙の結果を受けた首相指名選挙は5月上旬にも行われる見通し。アヌティン氏はこれを念頭に連立協議を進める必要がある。今回約60議席を獲得する見通しの別の保守与党と再び連立政権を組む可能性が取り沙汰されている。
前回選挙で第1党だった革新系の野党「国民党」が約120議席でこれに続き、タクシン元首相派「タイ貢献党」は70議席超にとどまる見通し。国民党のナタポン党首は敗北を認めた上で、誇り党との連立政権には加わらないと宣言した。
国民党は前回選で151議席を獲得したが、今回は地方部で議席を減らし、伸び悩んだ。貢献党も前回の141議席から後退した。
【時事通信社】
〔写真説明〕8日、バンコクで記者会見に臨むタイのアヌティン首相(AFP時事)
2026年02月09日 18時04分