死亡の17歳「みんなから慕われ」=突然の凶行、経緯解明急ぐ―大阪少年3人死傷・21日で1週間



大阪・ミナミの繁華街、道頓堀で17歳の少年3人が刺され死傷した事件は、21日で発生から1週間。凶刃で命を絶たれた会社員の鎌田隆之亮さんは勤務先で周囲から慕われ、将来を期待される存在だった。直前のトラブルが事件のきっかけとみられ、大阪府警は経緯の解明を進めている。

◇真面目で礼儀正しく

知人らによると、鎌田さんは3人きょうだいの長男。中学ごろまでサッカーに熱中し、奈良県内の強豪チームにも所属していたという。

高校中退後の2024年12月、友人の紹介で県内の清掃会社に入社。各戸を回ってビンや缶などのリサイクル品を収集するのが仕事で、早朝からの勤務に真面目に取り組んでいた。

上司の男性は「2人1組でやる仕事だが、(鎌田さんと)組みたくないという人は一人もいなかった。体力もあり、目上にも礼儀正しく、みんなから慕われていた」と振り返る。休みの日には、実家の農場を手伝っていたという。

突然の凶行で貴重な人材を失い、男性は「非常に優秀で、将来有望だった。ショックです」と唇をかんだ。

◇刃物で3人を次々

事件は14日午後11時55分ごろ、道頓堀にあるビル1階のエントランスで発生した。無職岩崎龍我容疑者(21)=殺人容疑で逮捕=が、鎌田さんらの知人女性に迷惑行為をして注意され、口論に発展。刃物で3人の上半身を次々と刺すなどしたという。

3人は傷を負って逃げた可能性があり、鎌田さんはビル前で、ほか2人は約50メートル先の路上で、それぞれ倒れているのが見つかった。1人は重体、1人は重傷だった。

現場近くには、若者らが集まる「グリ下」と呼ばれる一帯があり、岩崎容疑者は普段から出入りしていたとみられる。鎌田さんらとは事件直前にグリ下で接触し、その後ビルに移動したという。

岩崎容疑者は事件後に逃走したが、約10時間後、現場から南に約1.5キロの路上で確保された。凶器とみられる折り畳みナイフを所持していたという。調べに「初めはナイフで威嚇するつもりだったが、向かってきた男の胸付近を突き刺した」と話し、殺意を否定。府警は逃走後の足取りや鎌田さんらとの関係性を調べている。

【時事通信社】

2026年02月21日 08時55分

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